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森林再生支援センター設立趣旨書

1.趣旨
 人々の暮らしは、地域固有の森を中心とする自然環境と深く結びついてきた。豊かな森があってこそ、地域の人々の絆が強められ、子どもたちの心には、ふるさとにつながる原風景が形づくられてきた。
 しかしながら、この豊かな森は、現代の利便性と引き換えに、あるところでは放置によって荒廃に向かい、あるところでは収奪によって喪失へと向かっていった。
 われわれは、豊かな森とは第一に人間のために美しく実り多くあること、第二に数多くの生物がいきいきと暮らしていること、第三に地域の歴史や文化のあらわれであることという地域環境にとっての三つの意義を兼ね備え、ひいては地球全体の環境保全に寄与しているものであると考える。
 われわれはこのような豊かな森を守り、育てるとともに、そうした活動をする人々を支援するために、ここに本センターを設立するものである。
 本センターに属する会員は、このような趣旨に沿って、各々の自発的な工夫と相互の協力によって、以下の活動を行う。
一.地域自然環境の保全・再生に係る調査及び研究
一.地域自然環境の保全・再生に係る実施事業
一.地域自然環境の保全・再生に係る行政機関、事業主体、特定非営利活動法人、及び市民ボランティア団体への助言及び技術的援助
一.地域自然環境の保全・再生に係る教育普及事業
一.地域自然環境の保全・再生に係る行政機関、事業主体、研究機関、学会との交流
一.その他本センターの目的達成のために必要な事業

2.申請に至るまでの経過
 本法人の会員になろうとする者は、すべて何らかの形で自然環境を学び、学ぼうとしております。その内の多くは、保全、創出に係る調査研究、計画、設計、実施を職務として担ってきましたが、昨今の森林の荒廃や、自然の成り立ちに対する理解を欠くことも多い緑地の造成をみて、微力ながらも、その専門的知識、技術を自然環境の保全と再生に役立てたいと考えました。
 自然環境に関する基礎的な調査研究については、生態学、分類学などの研究者が、計画、設計については多くの実績をもつ専門家や研究者が、実施については、緑地行政、苗木生産に携わる樹木医や造園家としての専門性の高い技能者などが中心となり、これに地域自然環境の保全・育成に関心をもつ一般の人々や専門家を目指して修練を積もうとする若い人々が加わって互いに学び合いながら、ボランティアとしての地道な社会的貢献を果たしたいと考えております。

平成12 年1 月8 日

特定非営利活動法人 森林再生支援センター
理事長 村田 源