イベントの目的
京都は国内外から多くの旅行者を引き寄せる魅力ある町である。この京都の魅力を京都独自のものたらしめているのは、まずそこに住み暮らす人びとと、その人びとが築きあげてきた「町並み」であることは言うまでもないが、さらに、これを三方から取り囲む東山、北山、西山の三山をはじめとする自然が大きく与っていることを忘れてはならない。
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三山の自然は、かつては人々の暮らしの中で育まれた自然であり、京都の景観を外側から支えていたばかりでなく、人々の生活と一体化した調和がそこにあったのである。近年そこに起きている変化は、人びととの関わりが失われたことに起因している。
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京都が都であり続けた千年もの長い間、人の暮らしとの関わりの中で、守られてきた自然の「形」は、この放置によって深刻な影響を受けつつある。しかしながら、このような京都の自然の実態は、市民一般の知るところとはなっていないのが実情である。
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京都市では、平成10年5月自然風景保全条例が制定され、京都を京都たらしめている自然について具体的なあり方が指し示された。ただし、市民の関わりによって自然の放置の状況を改善しようという試みは今のところ大きな成果を挙げるには至っていない。
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このような状況の中で、われわれは、京都市民としての立場に、専門家としての立場を加えて、広く社会一般に、放置された三山の自然の変遷を認知していただくとともに、京都の価値を守り続けるために、どのような姿勢でこの自然と関わっていくべきかを世に問いたいと考える。 |
イベントの内容
■シンポジウム「自然風景を考える」を2002年2月17日に開催しました。
内容 |
第一部 |
13:00〜15:00 |
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講演 |
小椋純一(京都精華大学) |
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村田 源(森林再生支援センター) |
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高田研一(森林再生支援センター) |
第二部 |
15:15〜16:30 |
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パネルディスカッション |
青柳敏雄(京都市風致保全課) |
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井口真輝(京都森林管理事務所) |
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大井武和(京都北ロータリークラブ) |
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小椋純一(京都精華大学) |
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小野内悦二郎(京都北ロータリークラブ) |
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鈴木顕雄(京都府森林保全課) |
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土屋和三(龍谷大学) |
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松居美樹(京都北ローターアクトクラブ) |
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村田 源(森林再生支援センター) |
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高田研一(森林再生支援センター) |
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主催 |
京都北ロータリークラブ
森林再生支援センター |
後援 |
林野庁、京都府、京都市、京都新聞 |
■写真展「京都の自然 いまむかし」を開催しました。
この写真展の内容をインターネットで公開する予定です。
■自然ふれあい教室
第一回 放置竹林の除間伐(2001年10月14日開催)
第二回 竹炭つくり(2001年11月24、25日開催)
第三回 自然観察会、竹細工体験(2002年3月10日開催)
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