「尾瀬の森を知る ナチュラリスト講座」について
■タイトル 尾瀬の森を知る ナチュラリスト講座 〜知られざる南尾瀬の大自然〜 |
|
■著者名 監修:東京電力株式会社 | |
著 :高田研一 | |
■発 行 山と渓谷社 | |
■定 価 1,890円(本体価格1,800円+消費税90円) | |
■主な内容 年間約30万人のハイカーが訪れる尾瀬。豊かな自然が残り、日本人が愛してやまない尾瀬。そのすべての尾瀬ファン、自然愛好家必読の「尾瀬読本」が誕生しました。 本書は、尾瀬ヶ原の南部、「南尾瀬」の豊かな森を中心に、この地域に潜むさまざまな「自然の謎」を解き明かす一般向けの自然科学書です。 著者は生態学者であり、京都に事務所を置くNPO法人森林再生支援センターの常務理事である高田研一。高田を中心とした生態学者や植物分類学者と、東京電力の自然再生技術者を中心に、あらゆる専門家が集まってこのエリアの自然を調査しました。その結果を一般の方々向けにわかりやすく執筆したのが本書です。 特に今回の調査によって、南尾瀬の多様で豊かな自然が明らかになるとともに、これまで考えられてきたものとは違う“新しい尾瀬”の姿が現れてきました。数千年間も破壊されることのなかった原生林やオゼソウ、ホソバヒナウスユキソウといった至仏山周辺に知られる特殊な高山植物たちが、なぜこの地に存在するのか? 詳細な調査とこれまでにない視点でその謎を解き明かします。また、尾瀬ヶ原や山上の湿原として知られるアヤメ平湿原の形成にも、今回“新説”が提唱され、尾瀬好きの自然愛好家たちの知的好奇心を満足させる内容となっています。 この本を読むと、今までの尾瀬とは、またちがった尾瀬の姿が見えてくることでしょう。 |
■目 次 はじめに 知られざる自然の宝庫・南尾瀬 第一章 クロベの森の謎 数千年壊れることのなかった森 第二章 不思議な小びとたちの森 蛇紋岩地に生きる植物 第三章 ダケカンバという生き方 壊れる森を求めて 第四章 ブナの森と「ブナボラ」 王様と人のチカラ 第五章 山のかたちが森のかたちを決める 遠くから見る景色を考える 第六章 尾瀬の高層湿原を読み解く 忍び寄る危機 第七章 お花畑の秘密 高山植物という生き方 第八章 南尾瀬の森の歴史 人と自然のかかわり 第九章 まとめにかえて 尾瀬の森の豊かさを自然再生に活かす |